2020年、小学校で「プログラミング教育」が必修になります。
これに伴って、子どもがいる親は、誰もが皆、
「プログラムなんてやったことないし、知らないし、宿題で子どもの質問に答えられなかったらどうしよう?」
と、自宅での学習方法に不安を抱き始めているのは至極当たり前のことでしょう。
この記事を読んでいる、あなたも、そんな親の1人でしょう。
そこで、プログラミング教育と、どのように向き合っていけばいいのかについて考えてみましょう。
もくじ
親の6割が「不安がある」と言っています。
子どもの可能性を伸ばすとされる「プログラミング教育」ですが、殆どの親はプログラミング未経験といった状態で、心配が尽きないものですよね。
そんなプログラミング未経験の親からみた、プログラミング教育の不安というのが、2020年の教科化で小学校では、どんなことを学んでくるのか!です。
恐らく、殆どの親は、俗に言う「プログラマーを育てるための教育なのか?」と思ってしまって、実際のところ、プログラミング教育の詳細自体は把握していないのが実情のようです。
それでは、そのプログラミング教育がどんなものなのかについて、簡単に説明してみたいと思います。
プログラミングという教科は増えません!
必修化と言うことで、新しく「プログラミング」という教科が増えると思っている親も多いのですが、教科は増えません。
このプログラミングですが、今ある教科の中で活用する位置づけになります。
例えば、図形を描くときにプログラミングの概念を使って、どのように描くか?といったことに挑戦させます。また、いろんなリズムを組み合わせて、ひとつのまとまった音楽を作ることに挑戦させます。
これだけでは、まだ、どうやってプログラミングを組み込むの?って感じですが、ここでは、そういうことなのですね。と捉えておいてください。
プログラミング言語は使いません!
プログラミングというと、C言語、BASIC、Ruby、JAVAなどなどの言語がありますが、このような専門的なコードを書いたりする教科ではありません。授業で使う教材としては、見て直感的に分かる
ビジュアル型プログラミングソフト
を使ってプログラミングします。
※実際には、その裏では、訳の分からないソースコードが動いているんですがね。
ビジュアル型にすることで、簡単!楽しい!ゲーム感覚!といった感じでプログラミングに取り組むことが出来るというわけです。
プログラミング的な思考を身につけます!
ここが肝になりますが、プログラミング教育の目的、それは、プログラマーを育成するためのものではなく、
もし、Aになったら、Bのように動きなさい!
といった命令をコンピュータに出し、その通りに動くことを体験させ、プログラミングというものが、どのようなものなのかという思考を学ぶ事が目的になっています。
これは、近年の教育は、決まったことを覚え、暗記する「暗記型の教育」が中心となっています。これでは、「考える」ということが出来なくなってきていると言われています。
これでは、ただのロボットと同じになってしまい、将来性がない子どもが育ってしまいます。そこで、子ども達に乏しくなってきている「考え、応用する」という思考を育むことで、「思考型」の人間を育てていこうということで、プログラミング教育を摂り入れるようになったのです。
子どものために出来るサポート
思考型の人間を育てることが目的のプログラミング教育ですが、それでは、これからの「親のサポート」や「自宅でのプログラミング教育環境」をどのようにしていけば良いのかについて、考えてみましょう。
子どもと一緒に考える!
殆どの親は、学校でプログラミングを習ったことがありません。でも、社会に出て、経験することで、プログラミングに似た学習をしています。
そのため、子どもの自宅学習でプログラミングをやるといっても、不慣れであることは当然です。
それは、子どもも同じです。
親は、子どもよりも頭が良くなくてはいけない!
なんて思っていませんか。
あなたが、子どもの頃に比べたら、今の子どもの授業内容は、辿り着く答えは同じでも、その過程の文言を理解することが難しかったりします。
それならば、答えを教えるのでは無く、子どものやる気に火を付けて、一緒にプログラミングという学習体験を共有してみてはいかがでしょうか。
無料のプログラミングソフトを使ってみよう!
既に一部の小学校で試験的に使われている無料のプログラミングソフトがあります。それが、
ですが、このソフトは、文部科学省が作っています。
そのため、プログラミング教育の根本である、視覚的に分かりやすくが、重視されていて低学年向けの教材として使えます。
とにかく、最初は、プログラミングが敷居が高くないこと!簡単にプログラムを作れることといったプログラミングに興味を抱かせるのが重要です。
もちろん、興味を持ち、さらに上のプログラミングをしてみたいということであれば、塾のようなプログラミング教室「エジソンアカデミー」に通ってみるのもいいですし、子どもの好きな時間、好きなタイミング、親も一緒に楽しくプログラミングに取り組むなら、みなさんご存じのレゴを使ったプログラミング教材を購入し自宅でプログラムを組むことも出来ます。
まずは、インストール不要の「プログラミン」を使って、プログラミングというものを子どもと一緒に学習してみることをオススメします。
子ども専用パソコンを用意する!
もしかして、子どもには、パソコンは必要ない!と考えていませんか?
さらに、家には1台パソコンがあるから、子どもにも、そのパソコンを使わせればいいと考えていませんか?
もし、まだまだ必要は無いと考えているようであれば、考えを改めて下さい。
特に、家族と一緒に使う共有パソコンで十分と考えている場合には、注意が必要です。ちょっと考えてみれば分かることですが、子どもって、思いもかけない使い方をしてしまうんです。その思いもかけない使い方によって、大切なデータが消えたり、どこかへ行ってしまったりといったことが起こることがあります。
その度に、子どもを叱ったり、パソコンを使わせないと言った制限をするなら、今使っているパソコンを子ども用にして、あなたは新しいパソコンを購入して、子どもには、伸び伸び好きなときに好きなだけ使える環境を整えるのも、子どものやる気を後押しすることにも繋がります。
前項で紹介した無料のプログラミングソフト「プログラミン」であれば、大した性能を必要としません。最近では、低性能のものであれば、中古で構いません。中古なら5万円程で買うことの出来るパソコンも増えています。是非、検討してみてください。
プログラミングの根本は、「習うより慣れろ」です。
でも、プログラミング教育の根幹を見誤らないようにしてください。
あくまで、プログラミング教育は、「何をどうして、どうしたら、そうなるのか」という過程を学ぶ教育です。そして、プログラミングをゲーム感覚で学ぶというのがプログラミング教育です。
その思考型の人間に育っていけば、プログラマーのようなプログラミングを楽しく取り組むことが出来るようになってきます。
まずは、子ども専用パソコンを用意して、初めの一歩を踏み出してみましょう。
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