突発性難聴になって思ったことは、それが突発性難聴なのか?どんな状態なのか?どう対処すべきなのか?といったことをスマホ片手にネットを徘徊していました。
その中で、これと言った情報が得られなかったことを機会に、もし、突発性難聴になっているのかな?と思ったあなたに参考になればと思い、書き綴っていますので参考にしていただければと思うところです。
もくじ
今思えば、あの時が発症のタイミング?
ある朝、左耳が限りなく聞こえがゼロになっていました。
どんな状態?かというと、人によって違うようですが、私の場合、
- 左耳に音のしないヘッドフォンをした状態で外からの音は殆どシャットアウトしている
- その音のしないヘッドフォンをした状態の重たさを感じる
- かなり高いキンキンする音だけが左耳から入ってきて耳栓をしたくなる
- 耳に人差し指を入れると耳の中が腫れているような感覚になっている
- 左の鼻が詰まったままスッキリしない
- 鼻水がいつもより多い感じがする
こんな感じになりました。
ただ、聞こえないだけで、これが突発性難聴だとは思わなかったのですが、とにかく左耳が重く聞こえないという状態は、正常ではないので、以前お世話になった耳鼻科に行こうと調べたところ、水曜日だったため休診日で翌日に行くことにしました。
でも、以前お世話になったところは、開診時間1時間以上前から長蛇の列ができる耳鼻科で、早く並ばないと朝から並んでも受診できるのが午後になるというのは当たり前という耳鼻科で、もちろん、Web予約があるのですが、それも、受付直後に数十人の待ち人数になるんですね。それでは、仕事をしている私からすると、ほぼ1日仕事を休みにして診察してもらう必要があるため、それでは、たまったものではないので、今回は、評判はわからないけど、それほど経歴が悪くない先生に診てもらうことができればと、別の耳鼻科に変えてみました。
結局、水曜日は、学会や勉強会があるので、比較的耳鼻科は休診日になるので、某耳鼻科も休みだろうと翌日木曜日に行くことになりました。
翌日木曜日の朝、初診でもWeb予約は取れるのですが、Web予約は、某耳鼻科へ直接行って予約を取るよりも15分遅くから始まるので、それなら、直接行ってしまおう。ということになり、朝8時15分に某耳鼻科に着く時間に家を出て、某耳鼻科に着くと、車が1台、入口で立って待っている人が1人。そして私が3番手という待ち状態で、これなら並んでも直ぐに診てもらえると思い並びました。
8時半に入口が開き、受付で初診の手続きを済ませ、待合室で待っていると30分ほどで呼ばれ、診察室へ通されました。
診察台に座らされ、先生に今の症状を聞かれました。
このときに伝えたのが、
- 左耳に音のしないヘッドフォンをした状態で外からの音は殆どシャットアウトしている
- その音のしないヘッドフォンをした状態の重たさを感じる
- かなり高いキンキンする音だけが左耳から入ってきて耳栓をしたくなる
- 耳に人差し指を入れると耳の中が腫れているような感覚になっている
- 左の鼻が詰まったままスッキリしない
- 鼻水がいつもより多い感じがする
なのですが、これを聞いた先生から即答で
突発性難聴ですね。
でした。私も、
まぁ〜、そうなんだろうなぁ。
と思ったのですが、そこから、現状の聴力の状態を調べるために検査室へ通されました。
まず、初めに、皆さんも経験のある普通の聴力検査です。
ヘッドフォンをして、音が聞こえている間は押していてくださいという押しボタンを持たされ、防音室の中で静かに耳に集中して、音を感じていました。
最初は、右耳から。
ポォ〜♪
と音が鳴ったので押しボタンを押し続け、音が無くなったら押しボタンから手を離す。
この繰り返しです。
次に、問題の左耳です。
音の高低差はありましたが、かなり微弱にしか音が聞こえていないのが自身でも分かるくらいでした。
私の場合は、高い音とかなり低い音だけが、鳴り続けていると、かすかに聞こえてくるといった感じでした。
この普通の聴力検査をした後、骨伝導を使った聴力検査でした。
この検査、生まれて初めてだったんですが、意外と骨伝導でもしっかり聞こえるものだと実感しました。
それでも、左耳は普通の聴力検査同様に聞こえませんでしたねぇ。
最後に、耳の中の圧力を測る検査だったと思うのですが、これについては、それほど、問題ではなかったようです。
一通りの検査が終わり、一旦、待合室で待たされ、改めて、先生に呼ばれ診察室へ。
検査結果を見ながら、先生から、
やっぱり、突発性難聴で間違いないですね。
と断定されました。
その時の検査結果が、これです。
結果の見方がわからなかったんですが、この結果を見ながら先生が説明をしてくれました。
赤線:右耳
青線:左耳
だそうです。
これを見ると、左耳が、30dB以下になっているので、難聴という診断なんだそうです。
私の場合、小学生の頃に難聴気味であると耳鼻科に診断されていまして、高音域と低音域の一部が聞こえづらい耳なんだそうです。確かに、グラフにも出ていますね。
さて、ここから、治療の話が先生から出されました。
治療方法
クリニックに入ってから、約1時間ほど。
検査と診察が終わり、いよいよ治療の話になりました。
クリニックに行く前に、知り合いから聞いていた話だと、投薬か点滴だろうね。ということでしたが、発症のタイミングがあやふやなこともあり、投薬で1週間過ごしてみましょう。ということになりました。
そのときに処方されたのが、
- プレドニン錠5mg × 6錠 2日分
- プレドニン錠5mg × 4錠 2日分
- プレドニン錠5mg × 2錠 2日分
- プレドニン錠5mg × 1錠 1日分
- アデホスコーワ顆粒10% × 3g 7日分
- メチコバール錠500μg 0.5mg × 3錠 7日分
- レバミピト錠100mg × 3錠 7日分
これらの飲み薬でした。
とにかく、ステロイド(プレドニン錠)で聴力の回復を促すという感じみたいです。
とりあえず、1週間、服用して、どのくらい良くなるか経過観察して、1週間後に改めて、今後の治療を相談しましょうということで、初診は終わりました。
1日目の服用
初診は朝イチでクリニックへ飛び込んだので、調剤薬局の方に、薬を受け取るとき、「今日の分は帰ったら飲んでもいいのか」確認したところ、朝食が終わっているなら、飲んじゃってください。とのことで、家に帰って直ぐに、1日目の服用を終わらせました。
この日は、デスクワークの日でしたので、普通にデスクワークをしながら、左耳の重っだるい違和感をかかえながら仕事を進めました。
何か変わるのかなぁって思っていたのですが、これといって変わらず、1日の終わりに右耳を塞ぎ、妻や子供に、囁いてみてもらったのですが、全く聞こえずでした。
2日目の服用
2日目の朝は、ストレスも解消しているのか、朝一番の耳は聞こえないにしても、いくらか調子がいいんですよね。このまま調子が良くなってくれればと思っていたのですが、時間が経つにつれて左耳の重っだるい感覚が戻ってきて、結局こんな状態で1日がスタートしました。
とにかく、ステロイド剤なので忘れず飲むことが必須で、朝食を食べた後、食後、くつろぐ前に、ゴックン。して2日目の始まりです。
なんとなく左耳の腫れぼったさが引いてきているような気もするのですが、聞こえ感は、何も変わらずでした。
妻も子供も、夕飯時に、何か変化ある?って聞いてくるのですが、今のところ、「これといって変化ないよ」って答えるだけです。
とにかく、良くなってくれるように願うばかりで一日が過ぎていきます。
3日目の服用
先日に続き、朝起きると、なんとなしに耳の調子がいい感じに感じています。
これが薬の恩恵なのか、ただ単に睡眠をとって、ストレスなく起きるので、その恩恵なのか。わかりませんが、朝の調子はいい状態です。
でも、初めて診察を受けた日と比べると、微かですが、聞こえなかった音が聞こえてきているような気がしています。
この日は、ボルダリングへ行く日だったので、軽く有酸素運動程度に登りに行ってきました。
普段は、4級で、いきんだりするんですが、いきむのは今の状態では良くないということで、いきまないで登れる8級から6級までを、ゆっくり丁寧に息を止めずに登ってきました。
意外と体を動かすといいですよね。
動かした後は、なんか耳の調子もいい感じがしました。
それでも、腫れぼったさや聞こえる音に変化はない感じです。
4日目の服用
朝の調子は変わり映えしませんが、いい感じです。
ただ気になるのが、手指のささくれが気になるようになってきました。
なんだかビタミン不足になるんでしょうか。
痛いくらいのささくれ状態で、ハンドクリームを塗っても、さほど変化はありませんでした。
一日の終わりに家族からの耳の聞こえ具合をチェックされているんですが、変化なしです。
5日目の服用
この日は、買い物デーでしたので、スーパーやホームセンターを回りながら、たい焼きやスムージーを買って、オープンスペースの公衆Wi-Fiを使ってVPN接続して、仕事をしていました。
皆さん、公衆Wi-Fiは、そのまま繋いでいると何が起こるかわからないので、緊急時以外は、VPN接続をすることをオススメします。
そんなこんなで、仕事を終わらせて家に帰り、再び仕事を再開し、夕方からはボルダリングへ。
この日も、8級から5級の、いきまない壁を登ってきました。
体を動かすのはスッキリしますよね。
早く、普通に登れるようになりたいです。
6日目の服用
週末はノンビリするようにしているので、この日は仕事を忘れて、のら〜りくら〜りと1日を過ごしていました。
耳の調子は?というと、ヘッドフォンをつけているような重だるい感じは無くなりました。
無くなったんですが、音は一向に聞こえない。という状態は続いています。
ここまでくると、このままなんじゃないかなぁって思っちゃう自分がいるんですよね。
諦めです。諦めたくないんですが、諦めです。
それを口にすると、家族から、次にクリニック行ったときに、大学病院へ紹介状書いてもらって、治療方法を変えてもらおうよって言われました。
確かに、そうかもしれないって。
このまま、このクリニックで治療するよりも効果的な治療を受けることができるかも。って思えてきて、紹介状を書いてもらう前提の気持ちに傾きかけてきていました。
7日目の服用
やっぱり、聞こえ方は変わらずじまいです。
明日は、クリニックへ行く日なので、もうしばらく辛抱です。
ここまでステロイドを服用しても変わらないのかなぁって思ってしまいます。
やっぱり、発症は、もっと前だったのかなって、つくづく感じちゃっていました。
2回目の診察
初診の時と同じように、開診30分前にクリニックの前に並び、この日は一番乗りできました。
受付を済ませ、待合室で待っていると、名前を呼ばれ、診察室へ。
先生から、
耳の調子はどうですか?
と聞かれましたが、私は、
先週と変わらない感じです。
と答え、先生から、
まずは、聴力検査をしてみましょう。
と言われ、検査室へ通されました。
初診の時と同じように聴力検査をしたのですが、さほど変化を感じませんでした。
その時の結果がこれです。
むしろ、初診の時より結果は悪くなっていたんです。
これには、愕然としました。
なんとか、聴力を良くしたいという一心から、先生に、飲み薬以外に、良い治療法はないか尋ねたところ、
点滴を1週間毎日打つ!という方法があるけど、どうしますか?
あとは、紹介所を書くので大学病院で点滴による入院治療だけど。
と聞かれたのですが、入院は今の状況だと、ちょっと厳しいかも。ということで、通院で良くなるのであれば。という思いから、
点滴で、お願いします。
と即答!
この日は、これで、診察が終わり、待合室で会計を待っていると、看護師が近づいてきて、点滴のことで説明をしてきたんです。
その説明に耳を疑いました。
看護師の説明によると、
点滴は、月曜日から土曜日までの計6回。
1回目から6回目にかけて、少しずつ点滴の量を減らしていく。
1回目が1万円弱で、6回目には3,000円くらいになる。
というものでした。
えっ!1回目に1万円!?
六日で5〜6万円!?
そんなに!?
って思っちゃって、
もう一度、先生と話ができますか?
と看護師に伝えると、
わかりました。少し待っててくださいね。
ってことで、診察の合間に診察室に呼ばれました。
診察室に呼ばれて、改めて、通院による点滴と入院による点滴について説明を受け、先生としては、通院による点滴をススメてきたのですが、金額的に、踏み切れず、
一度、家族と相談したいので、先週と一緒の飲み薬を処方してもらえますか?
と聞いたところ、
とにかく早く点滴に移行したほうがいいからと言われ、気が変わったら電話でいいから連絡ちょうだいね。
ってことで、先週と同じ処方をしてもらい、家に帰りました。
家についてから、妻に相談し、診察の経過と点滴の説明をし相談したところ、
大学病院に紹介状を書いてもらって、大学病院なら違う治療を提案してくれるかもしれないから、そっちにかけてみる?
ってことになり、クリニックに電話をして、先生に、某大学病院を指定して、紹介状を書いてもらえるか相談しました。
そうしたところ、某大学病院でも紹介状を書くことができるとのことで、紹介状を書いてもらうことに。
数時間後、クリニックから電話がかかってきて、
某大学病院の耳鼻咽喉科の予約を取るので、第1候補と第2候補の時間がありますが、どちらにしますか?
とのことで、
第1候補でお願いします。
として、改めて電話を待つことに。
数分後、クリニックから電話があり、
某大学の予約が取れ、紹介状の準備ができましたので、取りに来てください。
某大学の予約前に寄っていただくか、明日、取りに来ていただいても大丈夫です。
とのことで、翌日取りに行くことに。
これで、いくらか気持ちが落ち着きました。
某大学病院で、どんな治療方針になるかはわかりませんが、クリニックよりもいい治療を受けられることを期待して、それまで、処方してもらった薬を飲み続けて、少しでもいい状態を維持しよう。
某大学病院での初診
気を取り直して、クリニックからの紹介状と某大学病院の予約表を携えて、朝9時の予約時間に間に合うように、予約時間よりも30分ほど早く着くように某大学病院へ向かうことに。
午前中の診療は、初診と再診で混み合うことが分かっている某大学病院だったので、早々に受付を済ませて待合ベンチでジィ〜っと待つことに。
かくいう私も初診だったので、予約時間に呼ばれることを望みながら待っていたのですが、案の定、予約時間よりも1時間近く遅れて、診察室に呼ばれました。
診察室に呼ばれて、紹介状の中身を確認した先生と話すことに。
すると驚いたことに、クリニックで聞いていた話とは、今の治療方法は少々変わってきているとのこと。
その内容がこうだったんです。
クリニックからの紹介状には入院して点滴治療。とあるんですが、最近では、点滴と今飲んでもらっているステロイド剤での治療が、それほど治療効果が変わらないって言われているんです。
それで、ここでは、入院治療は、ほとんど勧めていなくて、別の治療方法を勧めているんです。
それが、鼓室内注射なんです。
鼓室内注射ですか?
どんな注射なんですか?
全部で4回注射をします。
注射は週1回です。
まず1回目は、耳に直接麻酔液を入れる機械麻酔をします。
その後、麻酔が効いたら、注射器で鼓膜に直接刺して、鼓室に、飲み薬のステロイド剤と同じような成分のステロイド剤を注入します。
注入後、15分ほど、ベッドで安静にしてもらって治療は終了です。
2回目以降は、鼓膜の状態を確認して、麻酔の仕方が変わってきますが、鼓膜の穴が塞がっていれば、麻酔薬を染み込ませた脱脂綿で鼓膜に麻酔をかけて、麻酔が効いたら、注射でステロイド剤を注入する。といった治療をしていきます。
ちょっと痛そうだけど、それが今の段階で一番いい方法といった感じなんですね。
そうですね。
この方法が、今一番取られている治療法ですね。
他にも、神経ブロック療法というのがあって、頸部の3ヵ所に局所麻酔をすることで血管を拡張させて血流を増やす治療がありますが、今の状態ではオススメしていません。
また、高濃度酸素カプセルに入って治療する方法もありますが、ここではできなくて、別の病院での治療になります。
鼓室内注射の治療を進めてみましょうか?
お願いします。
となりました。
それじゃぁ、まず、今の聴力を確認してみましょう。
ということで、検査室へ通され、クリニックでやった聴力検査と同じ検査をやり、一旦待合室で待つことに。
数分後、改めて、診察室に呼ばれ、聴力検査結果を聞くことに。
右耳が丸の折れ線グラフね。左耳がバツの折れ線グラフね。やっぱり左耳の聴力が著しく落ちたままだね。
前の病院で検査した結果と、それほど変わりはないかなぁ。
それじゃぁ、早速、注射の治療を始めようと思うので、この書類にサインをしてもらえるかな。
と言われ、サインをしました。サイン後、早速治療開始です。
機械麻酔をするので、こっちのベッドに横になってください。
と言われるがままに横になって、麻酔液を耳に入れられ、電極を耳に入れられ、左腕にアース線を繋いで、麻酔開始しました。
このまま約20分待機。
看護師さんがいうには、もし、痛くなったら教えてください。とのことだったんですが、全く、そんな感じもせず、20分経過しました。
20分後、たっぷりとティッシュを持たされ、起き上がるときに耳から垂れてくる液を受け止めてください。とのことで、左耳を下げたときにドボドボと液体が出てきたので、ティッシュでキャッチ!
そのまま、診察台に案内されて、鼓室内注射をすることに。
鼓室内注射をする前に、耳の中が濡れていてはいけないみたいで、ガーゼで綺麗に拭き取って、
それじゃぁ、注射をさしますねぇ。痛かったら言ってくださいねぇ。
と言われながら、何の感覚もなく、ステロイド剤を注入されました。
少しだけ、液が垂れてくると思うので、ガーゼを耳にあてながら、ベッドに移動して、20分ほど安静にしていてください。
歩けますか?めまいはしませんか?
歩けます。めまいもありません。
とのことで、ベッドへ移動して、約20分安静。
20分後、診察台へ通されて、鼓膜からの出血も止まっていることを確認し、1回目の治療は終了。
2回目の予約を入れてもらって、予約表を受け取り、
前の医者で処方された薬は飲み続けるんですか?
あー、その薬ね。
飲みきっちゃってください。
わかりました。
ありがとうございました
で会計の窓口へ。
まさか、鼓室内注射を提案されて、すぐに処置されるとは思いませんでしたが、これで、より良くなるならって感じです。
計4回だということなので、後3回です。
鼓膜内注射後の左耳の調子
鼓室内注射をした日は、なんとなくダルくて、眠気が強い感じがしたんですが、仕事をするペースもゆっくりにして、ストレスをかけないように注意しながら仕事を終えました。
打った日は、それほど、違いは感じなかったんですが、翌日、起きたときに違いを感じました。
違いというのは、
ぼわぁ〜っと耳を覆っていた蓋がとれた
という感覚がありました。
これだけでも、嬉しいことです。
ただ、まだ、聞こえ方には、そこまで変化はなかったんです。それでも、ぼわ〜っていう感覚がとれただけでも前進かな!?って感じです。
某大学病院での治療2回目
初診から1週間が経ちました。
2回目の鼓室内注射です。
朝9時の予約だったので、初診の時と終わる時間が変わらないかな?って思っていたんですが、再診ということもあり、早かったです。
9時少し過ぎに、呼ばれて、診察台に通されました。
先生から、
どうですか?
聞こえ方、変わってきましたか?
と聞かれ、
なんとなくですけど、先週に比べると、左に入ってくる音、声を聞き分けられるようになった感じがします。
と伝えました。
それじゃぁ、注射していきましょう。
鼓膜の穴を確認しますね。
綺麗に穴が塞がっているので、麻酔を染み込ませた脱脂綿を入れますね。
鼓膜に触れると、ちょっと痛いと思いますが、少しだけ我慢してくださいね。
とガサガサ音がして、脱脂綿が鼓膜に触れた時、
イテッ!
と一瞬感じて一旦、処置が終了。
また呼びますので、麻酔が効くまで15分ほど待合室でお待ちください。
とのことで、待合室へ。
15分後、呼ばれて、診察台へ。
脱脂綿取り出しますねぇ。
少し、液を吸い出しますねぇ。
それじゃぁ、注射しますねぇ。
チクッとすると思いますが、ちょっと我慢してくださいね。
と言われながら、注射をされ、
はい。終わりました。
それじゃぁ、ベッドで15分ほど横になっていてください。
15分後、診察台へ呼ばれ、
鼓膜からの出血もないので大丈夫ですね。
それじゃぁ、来週の予約を入れちゃいましょう。
第1候補と第2候補の時間があるけど、どっちにする?
それじゃぁ、第2候補で。
わかりました。
ついでに4回目の予約も取っちゃいましょう。
4回目も、同じ時間でいいですか?
同じ時間でお願いします。
それじゃぁ、また来週ですね。
お疲れ様でした。
ありがとうございました。
2回目の注射が終わり、3回目の注射までの1週間、意外な変化がありました。
まだ完全回復ではないのですが、今までで一番いい状態で聴こえるようになったんです。
この状態が続いてくれたらって思うほどの聞こえ方です。
某大学病院での治療3回目
いよいよ鼓室内注射の折り返しです。
今回も同じ先生で、先週と同じように、
どうですか?
聞こえ方、変わりましたか?
今までで一番、よく聞こえています。
言葉も聞き取れるので、この状態が維持できるといいんですが。
そうですねぇ。
このままいい状態になっていくといいですねぇ。
それじゃぁ、注射しましょうか。
鼓膜の穴が塞がっているか確認しますね。
大丈夫ですね。しっかり塞がっています。
それじゃぁ、麻酔かけましょう。
鼓膜にちょっと触れてチクッとしますが、我慢してくださいね。
はいっ!それじゃぁ、また呼びますので、待合室で15分ほど、お待ちください。
とまぁ、こんなやり取りの後、待合室で15分待ちました。
15分後、呼ばれて、診察台へ。
脱脂綿取り出しますねぇ。
ちょっと液を拭き取りますね。
ちょっとチクッとするかもしれませんが、ちょっと我慢してください。
それじゃぁ、液入れますね。
はいっ!終わりです。
また、ベッドで15分ほど横になっていてください。
とまぁ、いつものやり取りの後、ベッドで15分ほど、横になって、15分後、診察台へ。
鼓膜の出血も止まっているので大丈夫ですね。
4回目の予約は済ませてあるので、最後の聴力検査の予約を入れちゃいましょう。
時間は4回目と同じでいいですか?
はい。同じでお願いします。
予約表印刷するので待ってくださいね。
それじゃぁ、検査予約もできましたので、今日は、ここまでです。
お疲れ様でした。
今週は、どんなかんじになるかなぁ。と思っていたんですが、ちょっと様子が変わりました。
注射をしてから、二日くらい経った頃から、左耳に入ってくる音が、キンキンする音が混じって聞こえてくるようになったんです。
さすがに、頭に響くようなキンキンする音っていうのは、キツイですね。
これ、いつまで続くかなぁ?
某大学病院での治療4回目
最後の注射治療です。
先週、注射を打ってから、キンキンする音がするのは、この日も続いていました。
先生から
どんな具合ですか?
と聞かれ、
ちょっとキンキンする音が煩わしい状態です。
そのほかは、変わらず、聞こえる感じは、いい具合です。
それじゃぁ、麻酔しちゃいましょう。
麻酔処理をして、15分経過・・・。
注射しますねぇ。
ちょっと痛いかもしれないけど。
と言われながら、打たれました。
ちょっと痛かったでしょう
ちょっと痛かったです
15分ほど、ベッドで横になっていてください。
時間になったら呼びますので。
ベッドで15分経過・・・。
どうですか?痛みありますか?
痛みはありません。
それじゃぁ、鼓膜から出血していないか見てみますね。
大丈夫ですね。出血もないみたいです。
それじゃぁ、来週は、聴力検査になりますね。時間は今日と同じで。
いい具合に聴力が上がってくれるといいですね。
お大事に。お疲れ様でした。
こんな感じで、4回目の治療が終わりました。
先週のキンキンする音も無くなり、普通に戻った感じです。
聞こえ方も、突発性難聴になる前と同じか、それよりも良くなっているんじゃないか?って感じるほどですが、今まで聞こえが悪かったから、聴こえるようになって、錯覚しているのかもしれませんね。
翌週の聴力検査でハッキリしそうです。
某大学病院での治療5回目
いよいよ4回の鼓室内注射を終え、どのくらい良くなっているかを測る聴力検査。
再診受付で、診察券と予約票を出して待っていると、予約時間よりはるかに早い30分前に呼ばれ、検査室へ。
前回と同じ方が検査を担当してくださり、防音室で、いざ聴力検査。
右耳から検査が始まったんですが、右耳はいつ通りの聞こえ方でした。
続いて、左耳の検査が始まったんですが、大学病院へ来たときに測った聴力検査の時の聞こえ方とは雲泥の差でした。
はるかによく聞こえるようになった実感を得ました。
最後に、骨伝導での聴力検査をして終了。
一旦、待合室で待たされました。
10分くらいすると、放送で診察室へ来るようにアナウンスされ、診察室へ。
最後の最後で、また違う先生にあたりました。
それじゃぁ、左耳の状態を確認しましょうね。
と言われ、診察椅子を右に回され、耳の中を覗かれました。
鼓膜の穴も塞がっていますし、キレイな状態ですのも問題ないですね
と言われ、椅子を元に戻され、聴力検査結果を画面に出され、説明を受けました。
高音域は、ちょっと聞こえが悪い状態みたいだけど、そのほかは、右耳の聞こえと遜色ないところまで回復したみたいだね。
完治とは言えないけど、良くなった。といった感じですね。
良くなった感じはしていましたけど、ここまで戻って安心しました。
でも、ちょっと高音を聞くと「キンキン」する音がするんですよ。
あ〜、それは、後遺症かも知れないね。
今後、落ち着く場合もあるけど、そのままかもしれないね。
そんなものですか。
突発性難聴は、最初に説明があったと思うけど、何が原因で突発性難聴になる。という明確なキッカケが分からないんです。人の数だけ、キッカケがあって、○○さんの場合は、8月末にひいた風邪のときの咳が原因かな?と推測してるんです。なので、〇〇さんの場合は、今後、咳と風邪には、ちょっと気をつけた方がいいかもしれませんね。
わかりました。
でも、ここまで良くなっただけよかったです。
それじゃぁ、ここでの治療は、今日までになるんだけど、鼓膜に針を刺して薬を入れていたので、今は塞がっているんだけど、稀に注射針の穴がまた開いちゃう場合があるんで、かかりつけ医で定期検査を受けるようにして欲しいんです。
そのための紹介状を書くんだけど、ここへ来る前のお医者さんへ紹介状を書けばいいかな?
あっ!それなんですけど、自宅から近い、もう一つの耳鼻科に紹介状を書いてもらえますか?
〇〇耳鼻咽喉科クリニックってところなんですけど。
あ〜、〇〇先生のところね。大丈夫ですよ。そちらへの紹介状を書きますので、2〜3ヶ月後に紹介状を持って受診してください。
わかりました。ありがとうございました
とまぁ、こんな感じで、某大学病院での治療が終わりました。
私の場合は、なんとか聞こえていた右耳と同等の聴力を取り戻すことができましたが、場合によっては、かすかに聞こえる。あるいは、全く聞こえない左耳になっていた可能性もあったんです。
突発性難聴は、
- 耳の聞こえがおかしい
- 聞こえない
- 耳が重たい
といった感覚に見舞われたら、即日、耳鼻科へ行って診察を受けることが大切なんだそうです。
私の場合は、発症のタイミングが分からなかったんですが、それでも、たまたま早期の治療を受けることができたという幸運に見舞われました。
でも、私が受診した耳鼻科もそうですが、最先端を走っている大学病院では行っていない治療を勧められる可能性もありますが、それをそのまま鵜呑みにせず、いくつかの治療方法を聞くことをオススメします。
あわよくば、可能であれば、最先端を走っている耳鼻科を紹介してもらうなど、聴力は生活に支障をきたすものなので、とにかく効果の得られる治療を受けられるようにしていただければと思う次第です。
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