最近、監視カメラの需要が増えてきましたよね。
しかも、自宅に導入する人も出てきています。
簡単なものであれば、カメラにmicroSDカードを挿して録画したり、
少し良いものであれば、カメラ台数は限定ですが、録画機とカメラがセットになったものだったり、
探せば、いいものがたくさんあります。
が、探すのが大変なのが実際のところです。
私も、監視カメラの導入と運用を一つの仕事として請け負っていますが、時代の流れにお客様が付いていくために、いかに安価で高性能な仕組みを提案出来るのかで、いつも悩んでいたりします。
最近の話しですと、録画サーバにWindows 7 Professionalを使っていたのだけれども、そろそろ、録画サーバ本体もへたってきたので、買換を検討しようとなったのですが、今後のことを考えると、またWindows 7が入った録画サーバを用意するわけにもいかず、というよりも、お客様を納得させるには、「なぜ、Windows 7を導入することにするのか」を説明する訳なのですが、お客様もバカではありません。
返ってくる言葉は、「なんで、今更Windows 7なの?当分の間、録画サーバは入れ替えないから今後のことを考えるとWindows 7だと不安に思うんだけど」って言われてしまいます。
そこで、Windows 10での導入を検討するわけですが、この時問題になったのが、録画サーバ用ソフトウェアです。
今使用しているカメラは、現役で使えますし、性能も十分、今でもお客様の要望に応えられています。
となると、このカメラはそのまま使用して、録画サーバ用ソフトウェアだけ、買い換えるPCに合わせて考え直す必要があるのですが、以前のソフトウェアと同じモノを購入しようと思うと、なぜか、お値段もグッグッグッと上がっていて、どうしたものかなぁって感じになってしまうんですよね。
でも、今まで、しっかり録画をしていたことで、警察にも録画映像を提供出来ていますし、それによる泥棒への抑止効果があったことは事実なので、今の上位版ソフトウェアを導入してもらうのも、理にかなっているんですよね。
そこで、再度、録画サーバ用ソフトウェアの再調査をしたのですが、その時に、飛び込んできた情報に、
アイ・オー・データ機器のアプライアンスBOXに「アロバビュー」という監視カメラソフトウェアを搭載したNASですね。
これは、世に言う「Windows 10 IoT Enterprise」というOSを搭載したNASなんです。
確かに、このNASにキーボードとマウスとモニタを繋げれば、録画サーバが完成し、対応カメラも、使用しているカメラに対応しているので、これかなって思っているのが、今の時点での考えです。
「アロバビュー」搭載なら、通常サーバ機を用意して、アロバビューを入れるよりは、はるかに安いのでいいのですが、それでも、26万円はくだらないので、ちょっと考えてしまうといったところが正直なところです。
それでも、サーバ仕様をアロバビューの仕様に合わせて、カスタマイズして構成をしてという時間を考えるとアプライアンスBOXになっているのですから、動作保証は折り紙付きです。
で、この「アロバビュー」ですが、今流行のクラウド版が提供されているんです。
キャノンとNECで提供されているんですが、解像度とフレーム数と保存期間によって、価格は変わってきますが、最低プランで1台当たり3980円ですので、カメラ8台なら、月額32000円になるのですが、如何せん、今使用しているカメラが対応していないのが残念なところなんです。
これは仕方ないんでしょうかねぇ。アロバビュー自体では対応カメラに入っているんですが、クラウド版になると対応していないとは、システム構成のせいなのでしょうか、部屋の中に、24時間動きっぱなしのPCが無くなり、急な停電も心配しないで録画出来るんですから、打って付けの商品と思ったんですが、ちょっと残念です。
この他にも、クラウド版監視カメラシステムは、見つけたのですが、「カメラがぁ〜(T_T)」という状況になってしまい、断念してしまったという訳なのです。
その次に、見つけたのが、クラウドでは無く、PCへインストールして使うソフトウェアなんですが、それが、
Milestone XProtect
というもので、なんと、カメラが8台までであれば、毎年ライセンス更新をすることで、無償で使えるというソフトウェアだったんです。
無償が故に、いろいろな機能が制限されることにはなりますが、録画サーバ機内で常時録画をする程度であれば、これで十分なのではと考え、8台まで無償で使用出来る、
をダウンロードして、そこら辺に眠っていたデスクトップパソコンを引っ張り出してきて、インストールして使い勝手などなどの評価をすることにしました。
最終的には、
Milestone XProtect Express
を購入する必要があるのだと思うのですが、提供してくれるところはあるものなんですね。
オープンプラットフォームであるが故に、出来たことなんでしょうねぇ。
その甲斐もあって、対応カメラも5000機種以上にも登るんです。
しかも、Webやモバイルでも監視が可能になるようにもなっていて、面白い機能としては、スマホ内蔵カメラの映像をXProtectに送信することも出来ちゃうんですって。
早速、無償版「Milestone XProtect Essential」を使ってみました。
無償版といえど、中身はProfessional版そのものだけど、ライセンス認証後、提供される機能は、Essentialの範囲内なので、どうなんだろうと思ったんですが、見事に今使用しているカメラを検出してくれました。
パン/チルトも普通に出来ますし、録画も出来ますし、録画した映像も再生出来ました。
必要なマニュアルを全て熟読していないので、上手に使えるまでには、ちょっと時間が必要になりそうですが、これなら十分お客様の要望に応えられるシステムが構築出来そうです。
ちょっと使っていて、不思議な感じというか、これが普通なのかもしれませんが、マネージャソフトでは、実アドレスで登録をするのですが、実際に閲覧をする時には、ローカルIPに置き換わって閲覧するようになるんですよね。
そこら辺が、今までのソフトとは違って、歯がゆいような気分になります。
もう少し、使い倒して、しっかりお客様に提供出来るところまで詰めようと思っているところです。
多分、詰める前に、導入と言うことになって、それから、さらに詰める作業が続きそうな感じがしています。
意外と、入れてからの方が、いいサンプルが手に入って、カスタマイズなどの参考になったりするんですよね。
お客様には、ちょっとばかり、実験台という感じになって、申し訳ないと思っているんですが、実験台になっているお客様の環境も、快適な状態になっていくので、それほど、苦にされている感じはしません。
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